インターネットの通信

インターネットください!

10年ほど前までは、電気店で「インターネットください」と注文をするお客さんがいたようです。当時は、今ほど一般に普及していなかったので、インターネットという「モノ」があって、それを買えば使える、と思う人もいたのでしょう。
そして時は移り、インターネットは生活必需品といっても過言ではなくなりました。特に、メールやWebといったインターネットサービスは、多くの人が日常的に利用されていることでしょう。
しかし、インターネットの仕組みはどのようになっているのか、理解している方は少ないのではないでしょうか?今回は、インターネットの仕組みについて、見ていきましょう。

データはどうやって届く?

インターネットの基礎になっているのは、第四回でご紹介したデータ通信です。つまり、デジタルデータを音声、電気、光などの信号に変換して別のコンピューターに送信しているのです。
しかし、インターネットのように世界中にあるコンピューターにデータを届けるには、追加しないといけない機能がいろいろあります。
まず、データを送信する相手を見つけて、そのデータを送ってくれる仕組みが必要になります。「ルーター」という機器がその役割を果たしています。家庭や会社など、ひとまとまりのネットワークの出入口にはこのルーターがあり、外部に出るデータをすべて受け取っています。そして、受け取ったデータに書かれている宛先情報を見て、目的地に近い別のルーターに送り出すということを繰り返して、目的地までデータをリレーのようにして送っていきます。
このコラムを第1回から読まれている方は、似た役割をする機器を思い出しませんか?そう、実は、第一回で紹介した電話の「自動交換機」とよく似ているのです。
もちろん、機械としてはルーターと交換機はまったく別のものですが、宛先情報から目的地まで、仲間の機械たちが次々に連携していき、情報を送信相手まで送り届ける、という役割は非常に似ているのです。

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